本日は久々にリムブレーキ用のホイールのオーダーを頂戴しましたのでご紹介いたします。
今よりもう少し軽く軽快な乗り味を、それでも通勤で毎日使うホイールという条件もあってギリギリまで重さを削ぎ落とすことのない「ちょうどいい」ホイールを求めてオーダーを頂きました。
現在お使いのホイールは完成車の定番ホイールWH-RS100とのこと。シマノの完組ホイールのしんがりを務める頼もしいホイールなのですが、どんな人がどうやって使うかが想定されないのでかなりの安全マージンを持ってヘビーデューティに作られています。体重、パワーの小さいライダーさんには持て余す剛性…
予算、目標重量を設定して今よりも華奢な方向に、色々なパターンをご提案させて頂きました。
何を優先して何を捨てるのかのプロセスがとても重要ですがそこは企業秘密という事で、手組ホイールを実際にご注文いただく際には個別に計画提案させて頂きます。
次に方向が決定してもやはりリムブレーキ用のハブ単体は昨今バリエーションが減ってきていますので、カタログには載ってるけどいざ手配しようとすると納期未定というオチが結構あるのが厳しいところ。
今回は前後24Hで内幅19ミリ以上のリムを使いたかったので手組ホイールの定番ブランドであるトライスポーツさんのTNIブランドで統一して部品をチョイスいたしました。
リムはAL22W、リムブレーキですのでもちろんリアはオフセット有りモデルを使っています。
ハブはSIX60ハブ、この価格からは想像できない細かなノッチが小気味いいサウンドを奏でるTNIのレギュラー商品。音で選んでしまってもよいかもしれないくらい好みです。
ひと月ほどお待ち頂きましたが今回の最新ロットからTNIのロゴが最新のものに変わっていましたので垢抜けた感じ。
完成！
スポークはDT swissのコンペティションのシルバーにて。取り付けるバイクがクロモリとのことなのでスポークもシルバーでクラシックな仕上がりを狙いますがニップルはブラックを使ってちょっとしたこだわりをプラス。
シンプルな外観に統一するためステッカーは剥がしています。(剛性に貢献しない重さが9gも軽量化できます)
ペア重量は前後で1524gとなりワイドリム化と同時に500g近い軽量化をすることができました。
今回は同時にバイクへのインストール作業も行わせて頂きました。
クラシックなバイクはやはり編んだシルバースポークが似合いますね！
ご依頼ありがとうございました。
ホイールはリムブレーキ、ディスクブレーキ問わず自転車の部品の中でも車体性能を左右する最重要部品。目的や用途に合わせたチョイスやカスタムをすることで、フレームの真の性能や新たな面を引き出す事ができたりします。
リムブレーキであればワイドリムだったり、ディスクブレーキであれば価格の下がってきたカーボンリムだったり、ここ数年で飛躍的に性能がアップした試す価値のあるリムが増えたように思います。
昨今併せて高性能化しているタイヤも含めた足回りの機材は実は結構面白いことになっているなという印象です。
完成車付属のホイールのままでも乗車は可能なんですが、せっかくスポーツバイクを趣味として遊んでいるからには是非一度異なるホイールで味の変化を体感頂きたいところです。
CYKICKSでは手組、完組のホイールのご提案はもちろん、グロータック、TNIのリムを使った試乗用ホイールのご用意もしておりますのでご興味ありましたらお問い合わせ下さいませ。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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