本日はスコープサイクリングのR3Cホイールをご購入頂きましたのでご紹介です。昨年から販売が開始され、徐々に認知度が上がってきているホイールメーカーです。
完成車付属のホイールからのアップグレードに伴いフルカーボン、チューブレス対応で軽量、快適性の高い物をというリクエストからR3Cに辿り着きました。
スコープはラインナップを絞りつつも、殆どのサイクリストが必要とする範囲に収まるバリエーションで価格は全て統一された180,000円というド真ん中プライス!コストダウンしすぎて作りが安っぽかったり、高性能だけどブランドネームが重くて高価だったりということが無い、リアルな予算に寄り添ったホイールメーカーですね。
お買い上げありがとうございました😊
スコープサイクリングってどんな会社?
そもそもスコープサイクリングはオランダ生まれのエンジニアとデザイナーがタッグを組んで設立された2013年設立の新興ホイールメーカー。
開発期間3年で9つのプロトタイプを経て生まれたのが現在のラインナップ。
会社のキャッチコピーは「NO EXCUSE.」。製品に言い訳はしない、というスタイルで各開発項目にホワイトペーパーと呼ばれる公式文書を添付しベンチマークテストの結果をホームページで確認できるという、非常に真面目な会社です。
このように公式サイトではホイールの横剛性やエアロダイナミクスなどの数値が確認が可能です。
(スコープ社出しの数値なので有利な条件が与えられているでしょうが、他社名まで出すのは自信の現れですね!)
チューブレスレディタイヤの互換性チャートものっています!ありがたい!
さらに開発も特徴的でリム、ハブ、スポークという複数のパーツの組み合わせで成立している完組ホイールの各パーツをそれぞれの専門分野の協力を依頼して開発しています。
リムシェイプによるエアロダイナミクスやカーボンレイアップはオランダの名門デルフト工科大学、アイントホーフェン工科大学の協力の元、チューブレスタイヤのマッチングはタイヤ製造最大手のシュワルベ、ベアリングは軸受製造の最大手SKF、スポークはSAPIMといった具合。
そしてホイールの出来を決定づける心臓部のハブ設計は自社で行い、ターゲットとなる性能を追求しています。
SKFは皆さんお馴染みのセラミックスピード社のベアリングの製造元であり、スコープのホイールもオプションでセラミックスピードカスタムのバージョンを選択することが出来ます。
デザイナーが参画している事もあり、ドレスコードもしっかり守るスコープは簡易的なカラーカスタムステッカーと工場出荷時にグラデーションデカールを施工してくれくカスタムデカールの2タイプのカスタマイズが可能。
ご自身のバイクデザインを崩さない配慮も素敵です。
最後に…
世はリムブレーキホイールからディスクブレーキホイールに移行している真っ最中。
ホイールメーカーはリムブレーキホイールのバランス概念を捨て去り、ゼロからの開発になっているのでブランドだけに縛られず、こういった新興メーカーがホイール業界の勢力図を塗り替えるかもしれませんね!
CYKICKSでは完組ホイールの振れ取り調整やセンター出しはもちろん、スポークテンションの確認と調整も行い、ご希望であればタイヤの取り付け、ブレーキシューやディスクローターの交換、スプロケットの移動など交換に伴う作業を承っております。
ご購入の相談などはこちらからお問い合わせ下さいませ。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
[…] SCOPE cycling社の詳細は前回のblogをご覧いただくとして、新しくなったRシリーズホイールの特徴から。 […]