本日のご紹介は20インチのホイール修理でお持ち込み頂いた案件です。
以前にも同じくスポーク折れで修理が入っていたホイールですが、立て続けに2本目ということはなにか根本原因があるんだろうなぁ、ということでいろいろ確認してみると反ドライブ側のラジアルスポークの長さが足りていませんでした。
ねじ山がニップルからわずかにチラみえする長さのものも…
一時期流行っていた?反ドライブ側ラジアル組は本当に意味不明で、2:1でやるならまだしも同数の場合左右のスポークテンション差が余計に生まれ、緩みや折れが発生するので自分が組む場合は基本的には行いません。
という事ですのでスポークの長さを是正するついでに両方タンジェント組みに変更をします。
長さを計算して新たにスポークを切り直して準備。
組み替え完了です。
クロスで組むことで今まで以上にシャキッとした仕上がりになったかと思います。
ホイール運用をしていく中でトラブルがある場合、根本原因を解決しないと延々と問題が出続ける事もあります。
組んですぐは特に問題が出なくても時間が経ったり、よりシビアなコンディションで使い続けると都度都度対応が必要なことはよくあります。
今回のケースのようにスポーク折れなどトラブルが起きた場合、修理をお受けしつつ全体チェックも同時にご提案させて頂いています。
完組ホイールの一部では修理が行えない場合がありますが、手組ホイールでしたらほとんどの場合対応が可能なところは手組の良さの筆頭ですね。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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