本日のご相談は「完成車付属のホイールが重い!」という内容で足回りのアップグレードをご希望のお客様。
取り付けるバイクは他店購入されたGIOSのグラベルレーサー「NATURE CARBON」
第一に軽量化を、ということでP&PコンポーネンツのCX用ホイール「BOREAS」を最初の候補とされていたようですが、このホイール、アルミリムでペア重量1450gと最軽量クラス。
大きなドロップアウトなどが考えられないCXレース用途であれば良いのでしょうが、バイクの主な使用用途をお伺いするとグラベルアドベンチャーに積極的に使っていきたいとの事。軽いリムは変形の恐れもありますしハブがストレートプルなので出先での修理の難しさもありそう。
リム幅も19cと少し物足りないので今回はもう少し丈夫さに振ったアレックスリムズの「BOONDOCKS3」をご提案させていただきました。
アレックスリムズのバックボーンは以前のBLOGをご覧いただくとして、BOONDOCKS3はアルミリムを自社製造できる強みを生かした強固な専用リムを使った完組ホイール。
リムハイトは30ミリの内幅21c。幅広いバイクに取り付け可能な寸法で価格は88,000円。
グラベル用でなくてもオールロード~CXまでの幅広い完成車のアップグレードにぴったりなバランスを持った貴重な価格帯のアルミ完組ホイールです。
完成車付属のシマノWH-RS171が実測で2000gあったのでホイールだけで300g以上の軽量化となりました!ハブもオーソドックスなフランジ形状なので修理がしやすく万が一のリム交換、ハブ交換も容易です。
特徴的なのがアクスル変換アダプターが豊富に付属している点。
あまり活躍することはなさそうですがフレームが変わったりした時に役立つかも?
NATURE CARBONはジオメトリを見てもわかる通りレーサー寄りのバイクのようで許容タイヤサイズは公称40cまで。
タイヤはなるべく太くしたい!というご要望がありこのフレームにギリギリ合う寸法を狙い、選んだのはパナレーサーの新型グラベルキングSK。
アジリストはリム幅に対する実測タイヤ寸法表がしっかり出ているのですが、グラベルキングは種類が多すぎるからか、グラベルバイク用のリムのビード高の差がメーカー事にあるためか、リム幅に対してのタイヤ実寸法表を見つけることができませんでした。
という事は実際に嵌めて確認してみるしかありませんので、ご希望のSKの40cを取り寄せてチャレンジ!実測40.5㎜程度になり一番狭いチェーンステー部もギリギリクリア。よかった~
DISCローターにはマグラのローター製造を担ったりモーターサイクル界でもシェアを持つMADE IN SPAINのガルファー社製WAVEローターをチョイス。←こっそり新規取り扱いスタートしました!
ガルファーは面取りが抜群に綺麗。デザイン、重量、価格ともにバランスの取れた製品です。DISCブレーキ専業メーカーだけあってラインナップが多いのも魅力的ですね。
ホイールのご依頼と合わせてまだバイクも新しかったのでWAKO’sのガラスコートを施工。ヌルヌルに仕上がりました。
ホイールのアップグレードを考える時にカーボンホイールが注目を集めがちですが価格は15万円オーバーがあたりまえ。
今回のケースのようにそこまでのスペックが不要な方ならアレックスをはじめDTswissやMAVICなど、昔からアルミリムをしっかり作ってきたメーカーのアルミ完組ホイールに注目してもらうと良いかもしれません。良い製品が隠れていますよ!
完成車からのファーストアップグレードを考える際にやっぱり何を選んでいいか分からない!という方はどうぞご相談くださいませ。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
名古屋市東区 スポーツバイク販売、修理専門店 CYKICKS 定休日:水曜、木曜 Tel:052-325-8295 yokoyama@cykicks.jp STRAVA club : https://www.strava.com/clubs/CYKICKS Facebook: https://m.facebook.com/CYKICKS X: https://twitter.com/cykicksbicycle YOUTUBE: https://www.youtube.com/channel/UCBFOVhCRCAlUULnOkaGWIGQ お問い合わせやご相談はコチラからどうぞ! Contact&Calendar | CYKICKS|名古屋の自転車屋サイキックス