Dexterは今期登場したBREEZER BIKEのニューモデル。ジャンルはトレンド最先端といってもよい「フラットバーグラベル」バイク。
グラベルバイクというと通例ではドロップハンドルですが、扱いやすさと機動性をBREEZERブランドのコアであるMTBに寄せフラットバー化。
リジッドクロモリフォークに700cサイズの大径ホイールと細めのグラベルタイヤを履かせた事で街乗りでの軽快さも確保しつつ、ゆるダートの走行も可能なタフさを兼ね備えています。
この冬シクロクロスに緊急参戦!なんてこともできそうな車種ですね。
フレームの規格はBSAネジ切りBB、1-1/8ストレートアヘッドコラム、135mmQRハブ、ポストマウントブレーキ台座などなど多くのレガシー規格を採用して価格を抑えつつオーバースペックにならない、実家のような安心感がある仕様。
ちなみに今回はお客様のご希望で最初からひとまわり太いグラベルタイヤのGoodyear「PEAK」40cへ換装させて頂きました。
良いタイヤは見た目も性能もバイクの車格を簡単に1段引き上げてくれるのでカスタムの一歩目におすすめです。
自転車用タイヤではまだまだ新興のGoodyearですが有名ブランドから人員を引き抜いて台湾に専用工場を確保、操業するなど気合い十分。きちっとサイズチャートも完備しているので自分の使っているホイールにどのサイズが適切か迷わずに済みます。
そしてコンポーネントはシマノの新ラインである「CUES」2×9sドライブトレイン。
新しいLG規格のチェンとカセットは今までのHG規格よりも耐久性が高く滑らかな変速を可能にしてくれます。
CUESのフロントシフトレバーは新しい操作方法でワンレバーワンアクションになっているのもシンプルでよいですね。さらにブレーキはシマノのMT200油圧ディスクブレーキで抜かりないパッケージ。
クラシックな見た目ながらMTBより軽快でクロスバイクよりタフなDexter。
スポーツバイクの楽しさと実用性を兼ね備え、夢と現実を行き来できるようなマルチな1台となっています!
今回はご依頼ありがとうございました、最高の相棒となり永く使っていただけると嬉しいです。
最後は今や生きる伝説であるBREEZERのブランドヒストリーをさらっと解説。
BREEZERの生みの親であるジョー・ブリーズはトム・リッチー、ゲイリー・フィッシャーと並び世界初の「マウンテバイク」を産み出したオールドメンのひとり。
若い頃から自転車への情熱に溢れるジョーは自転車がどれだ早く遠くまで行けるかを広く伝えるためにロードレースに参加していました。
そんななか当時流行の兆しをみせていた市販のビーチクルーザーを改造したバイクで山道を下るという遊びが盛り上がり、1976年には史上初のオフロード自転車レース「REPACK」が開催されます。
そこで得た知見は“クルーザーの改造では限界があり、オフロード専用自転車が必要である”ということ。
フレームビルディングの知見があったジョーは自らバイクフレームを作成し翌年のレースで見事優勝を飾りました。
※シリーズ1のうち1台は大阪のシマノ自転車博物館にも展示されていますので日本でも現物を見ることができます!
それ以降仲間のために合計10本のBREEZER シリーズ1を作成し、これらが世界初のMTBと呼ばれる事になります。
それから特にアメリカのマウンテバイクシーンの中心的な人物となり、様々な組織の立ち上げや運営、新製品の開発などを行いました。
そしてブランドの誕生から40年が過ぎる現在でも「最新の素材やお金をかけた自転車が最高の自転車ではない 」というBREEZER イズムを継承しながら世界中へバイクを届けてくれています。
CYKICKSの取扱ブランドに新しく加わったBREEZER。
懐かしくも新しい、時代を超越した魅力的なバイクが揃っています。是非一度お目通しを!公式サイトは💁BREEZER bike
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
名古屋市東区 スポーツバイク販売、修理専門店 CYKICKS 定休日:水曜、木曜 Tel:052-325-8295 yokoyama@cykicks.jp STRAVA club : https://www.strava.com/clubs/CYKICKS Facebook: https://m.facebook.com/CYKICKS X: https://twitter.com/cykicksbicycle YOUTUBE: https://www.youtube.com/channel/UCBFOVhCRCAlUULnOkaGWIGQ お問い合わせやご相談はコチラからどうぞ! Contact&Calendar | CYKICKS|名古屋の自転車屋サイキックス