MIYATA PAVEAのご注文をいただきました。

本日ご紹介するのは久々のミニベロタイプ。ミヤタサイクル唯一の小径車であるPAVEAをご依頼頂きましたのでご紹介させて頂きます。

「MIYATA」といえばシマノとの関係が強く、シマノのアシストユニットであるSTEPSを採用したE-BIKEの印象が強い現在ですが、老舗自転車メーカーとしてシティサイクル~ライトスポーツの自転車もしっかりラインアップされています。

そもそも宮田は日本に現存する自転車メーカーの中で最も古い歴史を持っており2024年でなんと創立134年!!

ビアンキの創立が1885年、ラレーの創立が1888年と言われているので、それらに並び世界的に見ても名前が生き残っているだけで奇跡的!

1890年に宮田製銃所として本業である銃の製造の傍ら、当時大流行の兆しを見せた自転車の国産試作機を産み出したのが始まりといわれ、それ以降天皇陛下への献上品として自転車を作ったり戦時中の兵器製造などをおこないつつ、自転車製造メーカーとして再出発した戦後は世界の自転車製造の最先端を突き進みます。

宮田工業の名前で各国のOEM生産を手がけ、エディメルクスの量産車が宮田製だったのは有名ですね。

1975年からはオランダのKOGA社と連携を行いサイクルスポーツの本場ヨーロッパ進出を果たし、81年には日本製ロードレーサーとして初めてツールドフランスの区間優勝(しかもalpe d‘HUEZステージ)を達成!

1990年には競技として生まれたばかりのMTBダウンヒルでリッジランナーが世界選手権を優勝するなど、性能とともに高品質で高い評価を得てきました。

世界的に自転車の製造拠点が日本から台湾に移った近年では台湾のマニファクチュールであるメリダ資本となりつつもその名前を残し、日本の市場に根差した自転車の企画、設計、販売を行っています。

栄光の歴史はコチラからどうぞ!↑

そんなミヤタが現在唯一販売するミニベロがPAVEA。前身であるパベア1が2010年ごろに発売されていましたが現行品のPAVEAはスチールフレームの細身なシルエットとスタッガード形状で2018年にリニューアルしたモデルです。

本当にシルエットが綺麗、お手本のような佇まいです。

タイヤは406規格の20インチ×1.5インチのオーソドックスな街乗りミニベロサイズ。

走りはフレームの硬さとヘッドチューブの短さが効いているのか、ゆったり乗るお散歩系のミニというより通勤快速のようなスポーティな走り。

ワンサイズでシートチューブが430ミリあるので股下にもよりますが155cm~くらいの方でないとサドル高はギリギリかもしれません、購入検討の方は店頭にも在庫がありますのでまたがってみて確認くださいませ。

ジオメトリ表が公開されているので読める方はご参考に!このクラスでも寸法情報がきちんと出ているのはありがたいですね。こういうところですよ大切なのは。

操縦桿はシールドベアリングを採用したアヘッド規格。

BBもタンゲのカートリッジタイプになっていて見えないところのこだわりがミヤタの精神ですね。

変速系はシマノターニー7sのグリップシフトでフロントはガードのついたシングルタイプ。

これで4万円台というのが信じられないくらい丁寧なつくりですが、さらに上位モデルがあっても全然良いバイクなのでは??

今回はアルミのかわいいカゴに純正のポリカーボネート製フェンダーを一緒に取り付けさせて頂きました。前カゴのキャリア台座はフレーム側に用意されていないのでVブレーキ台座を流用する形のGIZAフロントキャリアをベースに。

Vブレーキ固定ボルトをそのまま使ってもよいのですが、ブレーキの動作を滑らかにするために日東さんの両切りボルトを使って取り付け。細かすぎて伝わらないポイントですが良い働きをしてくれます。

現行カラーは4種類でブルーグレー、ダークレッドは完売とのこと。人気ですね~

選んでいただいた鮮やかなマンゴーオレンジはPAVEAらしい軽快な印象、街乗りに必須なキックスタンドは標準装備ですが、それ以外は必要に応じたカスタムでオーナーさんの個性が出て良いですね。

夏真っ最中の納車となりましたが暑さに気をつけて楽しんでくださいませ!

最後に、現在ミヤタサイクルでは主力となっているE-bikeのキャンペーンを実施中です!

様々な種類の電動アシスト式マイクロモビリティが注目される昨今ですが、世に溢れるのは合法なのか違法なのか、修理できるのかできないのかが不明な出所のよくわからない製品たち。

摂取しやすいネットの情報戦で見逃されがちですが、130年間自転車を作り続けてきたノウハウを持ち、きちんとコミニュケーションの取れる日本のメーカーであるミヤタの製品ならばE-BIKEデビューも安心安全です。

CYKICKSではシマノSTEPを搭載したミヤタのE-グラベルバイクであるROADREXの試乗車もご用意しておりますのでご興味ある方はお声がけくださいませ。楽しいですよ〜!

ロードレックスも70年代から続く伝統の車名!

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

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