オルベアの設立は1840年。銃火器の製造から始まったスペインのメーカー。自転車の製造に移ったのは1931年でそれ以降スペイン最大の自転車メーカーとなりました。
1994年にオルベア創業の地であるバスク地方のサイクリストのみで構成された地域密着チーム「エウスカルテル」に機材供給を開始。2001年にツール初出場を果たした以降オレンジ色に包まれた熱狂的なファンは増えるばかりでした。
お預かりしたのはそんなチームカラーが眩しいエウスカルテルチームレプリカで2004年頃のモデル。
コロンバスのハイエンドアルミチューブ、スターシップに当時大流行していたカーボンバックを採用した選手供給フレームです。
山岳の多い地域の特性からクライマーが多く所属しており、エウスカルテルのパートナーである現エウスカディ財団のオーナーであるミケルランダをはじめペリョビルバオやイザギレ兄弟など、現在でも活躍するスペイン人選手が若い時代を過ごした名チームでもあります。
塗装はエアブラシ塗り分けとグラデーションで、今見るとめちゃめちゃ手間のかかった工芸品のような仕上がり。
6600系のアルテグラで組まれていたものですが、長年の使用と消耗で動作が怪しく、これからまたサイクリングに使用するにはちょっと不安という事で消耗品の交換とコンポーネントの入れ替えをご依頼頂きました。
まずはともあれ洗車から、汚れを浮かせてフォームで流します。
これだけでも随分綺麗になりますが油脂類が流れてしまうのでグリス、オイルを各部に注油。フレームの致命的な傷やクラックがないかを判断するにも洗車は重要です。
CYKICKSでは洗車だけのメニューもご用意していますのでオーバーホールまでは必要なさそうだけどシーズンインまでに綺麗にしておきたい!という方はお声がけ下さい。
コンポーネントを組み付けて完成!10sのカセットとクランクを残すため現行の4700系TIAGRAにて。
タイヤもパッサパサになっていましたので交換。パナレーサーのグラベルキングへ!
ペダルは街乗り用に移行のためフラットペダルに変更。
往年の名車はどこへ行っても振り返られること間違い無し?久々のロードレーサー、楽しんでくださいませ。
結局エウスカルテルチームは2007年の北京オリンピンでは同チーム所属のサムエルサンチェスが金メダルを獲得したり2013年ブエルタではチーム総合優勝を飾っていますがUCIのワールドツアーチーム条件であるスポンサーの獲得ができず2013年をもってチームは解散となってしまいました。
昨年のクイックステップの「スポンサーいないから合併するぞ騒動」など、実力があってもプロロードレースのチーム維持というのはいつも綱渡。
そういう経済的に厳しい条件でも機材を開発、供給するバイクメーカーは自転車文化を本当に大切にしている証でもあります。
プロロードレースチームへ機材供給しているバイクブランドを購入するということは機材を買う以上にロードレース界全体を支える事に直結してるのを忘れたくはありませんね。
はじまったばかりの2024シーズンは長年Ridleyのサポートを受けていたLottoDstnyチームがオルベアに乗り換えたり、長年日本のプロロード選手の先頭を走っていた別府史之選手がオルベアのアンバサダーに就任したりと動きが賑やかになって来ています。
本国ではサイクリングイベントやレース運営をしていたりするのでここ日本でも何かあるかもしれませんね
現在のオルベアの特徴はmyOと呼ばれるフルカラーオーダーシステム。アップチャージ無しでカスタムカラーが可能なのは自社塗装、自社アッセンブルだからこそできるサービス。シミュレーションもできるので是非遊んでみてください🖐️
歴史あるバスクのバイクは今後何年経とうがその積み重ねてきた物語が消えることはありません。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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