相変わらずCYKICKSで1番売れてる完組ホイールのSCOPEですが、今回はトップモデルのR4Cのさらにカスタムアップグレードバージョンであるセラミックスピードモデルをご依頼頂きましたのでご紹介いたします。
受注生産に近いような流通量になっているであろう珍しい仕様！
SCOPEのラインナップは主に2種類。普及モデルのスポーツシリーズ(176,000円)が内幅19ミリ、上位モデルのレースシリーズ(249,700円)が内幅21ミリとディスクブレーキホイール並の寸法になっているので新ETRTOに準拠した最新タイヤの性能を最大限発揮できるのが特徴。
実測重量はリムテープ 込みでフロント669g、リア803gなのでペア1472g。通常のベアリングモデルよりも僅かに軽くなっていますね。
セラミックベアリング搭載のホイールでよくあるハブボディ内だけセラミックベアリングでフリーボディ内は普通のスチール製ということもなく、ちゃんとフリーボディもセラミックスピード化された専用品になっています。
シール類は通常モデルと共通ですがキャップ類にはレーザーエッチングでセラミックスピードベアリング内蔵の表記がされています。
そもそもSCOPEはオランダのデルフト工科大学がセラミックスピードの製造元であるSKF社との技術協力で開発されているホイールということもあって同社が推奨する理想的な設計を実現していますので実質セラミックスピード社のホイールと言ってもいいかもしれません。え、そこまでは言い過ぎ？
フリーのサウンドは旧カンパや旧フルクラムを思い出させる爆音。好きな人にはたまらない存在感があり最近はどのメーカーも大人しくなってしまってツマラナイという方は必聴です。
こういう細かいポイントをもっとアピールすれば良いのに〜と思ってしまいますが、わかる人にだけわかってもらえれば良い？というスタンスなのでしょうか。もったいない〜
そもそも最新のテクノロジー満載のディスクロードは大変魅力的ですが、全員が全員乗りたいバイクをぽいぽい買えるわけではないというリアルな現状で愛車のリムブレーキロードの大幅なアップグレードを叶えるのはホイールしかないわけです。
しかし多くのホイールメーカーがリムブレーキホイールの開発を止めてしまっていますので情報や宣伝も薄くなりがち。
そんななかSCOPEは最新設計のリムブレーキホイールが存在する稀有な存在で、未だにリムブレーキロードの新車売り上げが3割以上あるという伝統的なロードバイク文化が根強いヨーロッパブランドならではのラインナップです。
今回は色々なメーカーのホイール試乗をして頂き、自己ベストを更新した結果選ばれたのがこのSCOPEのR4Cでした。ワイドリムの恩恵は想像以上に大きいですよ！
SCOPEは国内正規を取り扱う日直商会さんから試乗用のホイールをお借りすることができますので「今のリムブレーキフレームで満足なのでさらに高みを目指したい！」「あと5年は行ける！」「カーボンホイールに乗ってみたいけど安心できるブランド品がいい！」という1番層の厚いであろうサイクリストの皆様の救世主になっています。
CYKICKSにて購入頂いたホイールのスポークテンションの確認、センター出しはもちろん、タイヤとカセットの組み付けを含めたバイクへの取り付け作業も合わせて行わせて頂いております。
ホイールアップグレードご検討中の方は是非ご相談下さいませ！
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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