今回はとあるルートで入手された手組ホイールの組み換えという内容のご依頼いただきました。
そもそも「少し前のカーボンバックフレームに組み込むとタイヤが干渉してしまうのでリムの交換を」という相談だったのですが、お話をお伺いしているとどうやらタイヤだけでもクリアランスは解決しそうだったのでリム、ハブはそのままでスポークの種類と組み方の変更のみになりました。
リムはステッカー無しでしたが寸法や仕様からおそらく前回blogでご紹介したKINLINのXR-19W。
ハブは寸法と仕様からNOVATECのA291SBとF482SBのペアのようです。
お客様の方でばらしてリム、ハブ単体でお持ち込みいただいたので直接確認はしていませんが、組み換え前はリアの左側スポークがラジアル組という一昔前に流行った組み方だったようなのでホイールとしてのかかり、スポークテンションの左右差を意識してオーソドックスに左右ともタンジェント組へ変更します。
ということで完成しました。
スポークはSAPIMのCX-RAYで計画しておりましたが、昨今の供給不安定のため必要な長さのスポークが長期欠品中との事。
次回納期がみえなかったので在庫が豊富で性能、価格ともCX-RAYと遜色ないピラーのWING20にてご用意させていただきました。
後輪右側は駆動剛性向上のためピラーの強化プレーンゲージであるPSR14を選択しました。
組み上げるフレームのカラーに合わせてバルブの周囲2か所をそれぞれゴールドとブルーのカラーニップルをご提案してみました。細部のお洒落も手組ならではですね。
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