「ドグマ」といえば言わずもがな、その歴史や実績からロードバイクの最高峰として絶大な人気を誇るピナレロの最上位モデル。
おおよそ3年〜4年スパンで出ていたドグマですがF10からF12はわずか2年で登場し、時代の流れを反映すると共にピナレロの新規開発に対するアグレッシブさを見せつけてくれました。22年モデルとして発表された最新のドグマFも2年での登場となり話題を呼びましたね!
12代目となるF12はデビューイヤーの2019年のツールドフランス総合優勝はもちろん、直近の2021年のジロデイタリアでも総合優勝を果たすなど、その名前に相応しい結果を残しています。
ドグマの性能を支えるテクノロジーとして有名なのが東レとの強力なタッグ。
東レ製のカーボンを使ったバイクは山のようにありますが、T1100グレードのカーボンファイバーと、その性能を100%引き出すため飛躍的に強度を高めたナノアロイテクノロジープリプレグの両方を採用している事がドグマをドグマたらしめる重要な要素。
ナノアロイテクノロジーについての詳細ページはこちら→東レ
もう日本製と言ってしまってもいいのでは?と思えるほどピナレロと東レの蜜月関係の上にドグマは開発されています。(初めてT1100を採用したドグマF8の技術説明会に東レの方が登壇されていたり)
F12はドグマシリーズとして初めてリムブレーキとディスクブレーキを完全に分離して開発がなされたモデルですが、イネオスが駆るのはリムブレーキバージョン。
今回ご注文頂いたF12も現在お乗りのリムブレーキバイクからのコンポーネント載せ換えで対応させて頂きました。
すでにロードバイクを楽しまれている方でしたらF12のようなハイエンドフレームであってもコンポーネントや、ホイールを流用する事でコストをかなり抑えられます。
機械式での組み立てですのでダウンチューブのE-linkシステムはアウター受けとして機能しています。
F12から採用されたケーブル完全内装システムのTiCRですが21年のプリンスシリーズで採用されたステム、ハンドル分離型を使う事でケーブルを内装しつつ通常のハンドルも使えるようになりました。
その中でも新調したサドルはフィジークも最新モデル「アンタレスVSアダプティブR3」にて。
3Dプリンターをつかった立体的な格子状フォームが柔らかいのにしっかり座れるというバランスを実現した最先端技術の賜物。
発売した当時は蓄光色のような白のカーボンレールグレード「00」しかなかったのですがキウムレールの「R3」グレードがブラックカラーでリリースされたため、見た目にも価格的にも買いやすくなりました。
コンポやフレームの入手が日に日に厳しくなっていく昨今ですので、リムブレーキバイクの資産を多くお持ちであれば、「長い納期を覚悟して無理にDISCブレーキバイクに乗り換える」以外の選択肢も考えて頂くとよいかと思います。
もちろん先を見越して「このタイミングでDISC車に…」という判断もまた正しいと言えますから、自分の遊び方や目的を見失わない事が最も大切ですね。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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