何本かホイール整備お受けしましたので今回も整備内容をご紹介いたします。
まずはローラー用にということでタフで有名?なVISION team35compの後輪のみお預かり。振れ取り、センター出しと清掃を行いました。
35ミリハイトのc17ワイドリム、2:1組で実質レーシング4に肩を並べるスペックですがハブフランジ寸法やエアロスポークの太さなど細部は異なっています。 完全ブラックリムで価格も30,000円台と抑え気味なので完成車などに最初からスペックインもされる見た目の良いホイールです。
新品のリムは真っ黒なのですがエグザリットやケロナイトブラックなどのPEO処理ではないのでブレーキングで剥がれてしまいますね。
続いて3Tの60ミリハイトのチューブラーホイールメルキュリオの基本整備です。リム側にスポークヘッドが、ニップルがハブフランジに収まるという構造が独特。ニップルをリム側に配置しないので60ミリハイトとは思えない軽快さを持ちます。
この構造のおかげでチューブラタイヤをつけたまま整備可能なのですが、ニップルへのアクセスはしづらいので整備はひと手間です。
最後は定番のフルアルミホイール「レーシングゼロナイト」のハブオーバーホールでお預かり。
グリスは水分の混入で流れ出ずとも粘度を司る増ちょう剤が乳化し、新品のものより柔らかくなり十分な潤滑が得られなくなります。その結果、潤滑不足で軸受やポールが摩耗し摩耗粉が混入→グリスの黒変につながっています。
10,000km以上分解清掃していないホイールであれば上記のようにグリスが劣化している可能性が高いので特に走行上問題がなくともトラブル予防のためにオーバーホールをオススメいたします。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
名古屋のスポーツバイクショップ
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