本日ご紹介するホイールはCYKICKSではちょっと珍しい20インチ。
ご希望の製品チョイスで組み上げるにあたっていろいろ事務的な調整が一番大変でしたが表に見えない事務仕事も自転車屋の主な業務です。
ハブは組み付予定のダホンのフレーム規格に合わせてフロント74ミリ、リア130ミリのリデアHF3 Dahon hubsのゴールドをチョイス。
スポークはDTチャンピオンのブラックですがフレームの差し色に合わせて2本づつレッドにしています。
406の42mmハイトなのでスポーク長は160mm台…普通に組んでしまうとリムへの入射角とスポークの変形がひどいので編まずに組み立てさせて頂きました。
もはやフレームしか原型が残っていないほどのフルカスタム車に相応しい仕上がりになりました!ディープリムになりましたのでバルブもエクステンションで延長しました。
リムはCYKICKSで新しく取り扱いを始めた「H plus SON」のSL42 スーパーライトです。
HplusSONは2010年ごろから国内に入り始めたブランドなのですが、積極的なプロモーションをせず、多くを語らない硬派な姿勢とミニマルなグラフィックデザインが特徴です。
高剛性のディープリム「SV-43/EERO」や「SV-42/Formation Face 」が多くのライダーに評価された後、今回使用した「SL42/superLITE」、ワイド&ローハイトの「TB-14/theBOX」、万能モデル「AT25/ARCHETYPE」が投入され、2016年にはディスクブレーキ専用の「HYD/theHYDRA」が登場するなど次々とラインナップが拡充されています。
製造は中国で行われており、溶接リムとしては比較的安価な値段設定。軽さより剛性を最優先しているような節があり、組んでも乗っても安心できるのがH plus SONの特徴ではないでしょうか。
全く使わずオススメする訳にもいきませんので私物のホイールをtheHYDRAに組換えてテストしておりますが、組み替え前のリムがStan’sのIRONCROSSだったので真逆の性格になって面白い!やはりホイールの性格はリムが支配的というのを再認識です
手組みホイールのオーダーを多く頂くCYKICKSにとってはありがたい数の製品バリエーションですので、今後オススメしていく事が多くなる予感です。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ