古くからお付き合いいただいておりますお客様よりカンパニョーロの最新12speedのスーパーレコード組み替えのご依頼をお受けしました。
新型カンパニョーロ12speedのポイントをざっとご紹介していきましょう。まずはバイクの顔でもあるクランクから。
薄く、ソリッドなデザインになった新型は取り付けボルトの向きが逆になったことでスパイダーからアームまでの一体感が美しい!
続いてはエルゴレバー。コンポの命とも言えるレバーはその名の通りさらに磨きがかかったエルゴノミクス形状で操作しやすさは抜群。
ロードバイクにおける主役といえばフレームやホイールですが、レバーは直接手に触れる最も重要な部分。ワインやウイスキーでいうところの「グラス」のようなものだと考えています。主役がなくては始まりませんが、せっかくの良いフレームや良いホイールは手に馴染む名脇役のレバーを選びたいですね。
次は新型のダイレクトマウントブレーキ。こちらは直線と一体感を重視したパワフルなデザインに。シマノと違って取り外してもバラバラにならないのが有難いですね。
新型のシフトケーブルはカンパニョーロ初のコーティングワイヤーにチェンジ、12speedの精密な変速に対応するため待望のアップデートです。もちろん過去のコンポと互換性ありなので旧モデルのアップグレードにも使えます!
チェーンの長さ設定も過去のものと異なり、チェーンステーの長さを基準に決定することになっています。ロー側スプロケットが大きくなった事やシングルテンション式のリアメカになったことが原因でしょうか。
細かなポイントをご紹介してきましたが、組み立てた感想としては遊びやガタ、今までの組付けのような感覚的な部分が減り、各部の精度がかなり上がったような印象でした。レバーのストロークやクリック感など今まで以上に「しっかり」としており、これを基準に作られているレコード、コーラスの出来はちょっと見逃せないことになっていますよ。(お値段も下がっています)
新型コーラスは入荷予定もありますので、入荷しましたらまた改めてBLOGにてご紹介します。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ