本日世界同時発表となったピナレロの2021モデル。
イノベーション=ピナレロとまで言われるほどヨーロッパメーカーの中では群を抜いて「前しか見ない」ブランドとして確固たる地位を築いています。
説明不要のハイブランドは来季もアクセル全開、見どころ満載です!
各モデルの詳細情報は公式サイトに譲りつつ見どころをご案内させていただきます。
●F12をベースにフルモデルチェンジとなった「プリンスFX」「プリンス」
●ニューノーマルバイクとして復活した「パリ」
●対象バイクが大幅に増えたWUPプログラム
●グランフォンドバイクのアングリルがDISC化
●F8ベースのリムブレーキモデル「GAN」が値下がり
●アルミモデルの廃止
目次
まずはプリンスシリーズの話題から。
2021年のプリンスFXはディスクのみ、プリンスもリムブレーキは1色1種類だけと大幅にディスク化に振ってきました。
フレームジオメトリも変更されスタック、リーチの関係がサイズごとに滑らかになるように調整されています。もちろん9種類という豊富なサイズ展開はイタリアンブランドとしての誇りですね。BBもイタリアンのまま!
プリンスシリーズが全てワイヤーフル内装に変更になったのに合わせMOSTのアルミ製フル内装ステム、ハンドルが登場します。F12も少しリーズナブルに組み立てできます。
気になる価格面はプリンスFXはディスクのみになったためフレーム価格が6,000円下がって469,000円。アルテグラDi2が689,000円で追加され、機械式は39,000円下がって589,000円に。
完成車の価格が下がった理由としてはホイールがフルクラムのR500dbからR800dbにグレードダウン。プリンスFXはおそらくホイールアップグレードプログラムの利用率が高いため最初に付いているホイールにコストが裂かれなくなっているということでしょうか。
プリンスDISCのフレームセット 価格は295,000円から369,000円に大幅アップ。完成車価格は9,000円〜11,000円アップで収まっているので完成車での購入がお買い得なのは変わらずです。
T700 12KからT700 UDに表面仕上げが変更され、カーボン目が出ないのがちょっと寂しい?
ホイールアップグレードプログラム「WUP」は昨年から開始された新サービス。
WUPは完成車に付いてくるホイールを最初から「用途や予算に合わせて選べる」という他業種によくあるカスタムチョイス(自動車の追加オプションやスマホの内蔵メモリ量など)を行える、というありそうでなかった仕組み。
昨年は対象車種のプログラム使用率が40%を超える人気だった事もあり、今年は対象モデルが8車種に増え、選べるホイールも倍増の最大13種類。レーシング3〜BORAウルトラまでと幅広く、ニューモデルのパリや105 完成車でも選べるのは助かります!
手元に使い道の無い完成車付属ホイールが余る事もなく3万円〜20万円程度の割引が適応されますので対象車種をご検討中の方はお見逃しなく!
ニューモデル「パリ」について。
パリはスタック÷リーチが1.48前後とグラベルロード並みのゆるさ。このショートリーチ、ハイスタックな新しいジオメトリーで産まれ変わったパリは1台でロードサイクリングのほとんどをカバーできるようなねらいでしょう。
フレーム素材はGANやラザと同じくT600UDを採用し、扱いやすい剛性。F12ベースのエアロシェイプでありながら最大30cまでのタイヤが履ける懐の深い一台です。
ピナレロに憧れはあるけれどドグマやプリンスはレーシングすぎて諦めてしまう、ということがないように多くのサイクリストにピッタリな選択肢として用意されたのがこの「パリ」です。
完成車は105 DISCのみで3色展開、定価は339,000円とピナレロのニューモデルとしてはリーズナブル、今年の1番人気車種になるのでは?
ケーブルもフル内装でないので整備もしやすくハンドルステムも選びやすいですね。
最後に…
新色が追加されたドグマF12、リムブレーキの選択肢として今年も残った定番モデルのRAZHA、GAN。グランフォンドモデルとしてディスク化したANGLIRUなど幅広い選択肢が用意された2021モデル。なんと言っても今年は個人的にカラー展開が素晴らしい!
ピナレロ2021フルラインナップはピナレロジャパン公式サイトにて公開中ですので是非ご覧下さいませ!(19時公開直後にサーバーダウンするなんて他のバイクブランドでは考えられない出来事も…)
CYKICKSでは2021モデルを8月9日まで特典付きにてご予約承っております!ご質問、お問い合わせなどはこちらから。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ