今回ご紹介するのはライトウェイプロダクツ社が社名をそのままブランドネームとして企画、販売している自転車「ライトウェイ」シェファードです。
ライトウェイプロダクツ社は自転車用品商社としては比較的若い96年設立の会社で、元はGT bicycle社の日本法人からスタートし後に独立。現在はFELTやBBB、サーファス、クランクブラザーズなど様々なブランドを取り扱っています。
しかし輸入されている有名海外ブランドのスポーツ車は一部の愛好家のためのものであり、日本のライフスタイルに溶け込むような役割をもったスポーツ車を作らねば日本におけるスポーツバイクの本当の定着はないという判断で2003年に誕生したのが「ライトウェイ」ブランドの自転車なのです。
今回選んで頂いたのはベーシックモデルのクロスバイク「シェファード」。「牧羊犬」の名を持つこのバイクですが、その名のとおり自転車屋から見てもまったくスキの見つからない「忠実」なスポーツバイクです。
という事でここからはこのシェファードの見どころをご紹介させて頂きます。
ここが凄いよ!ライトウェイ
まず驚きなのがサイズによってホイールサイズがすべて異なる点。
こんなバイクはこの世にライトウェイだけという大きな特徴で、これは実質3モデルあるのと同じようなもの。
24インチ、26インチ、700cとフレームサイズ事に適切なホイールサイズであることで小柄な方でも正しいポジションで自転車を操ることができます、しかもバイクのシルエットが崩れずに、です。
乗った姿勢とバイクとのバランスが美しく、自転車にこだわりのある方ほどこの凄さが伝わるでしょう。
そしてフレームカラーもこだわりの落ち着いた塗装とロゴで、マスプロメーカーがやりがちな「ブランドロゴどーん!」「原色バリバリ〜」の派手なデザインとは真逆。一般的な感覚に寄り添った普通車として主張しすぎない、でもよくみると質の高いメタリックなブルーが上品さを醸し出しています。
泥除けが欲しい方にも純正オプションが用意されています。
ハブ、BB、ブレーキなどコストダウンされやすい地味なパーツも全てシマノ製。
タイヤやサドルもマイナーチェンジを繰り返し乗り心地、耐久性を追求した専用品。
もちろんギアクランクも外観をそこなわない美しいガード付き。フレームサイズごとにクランク長、チェンリングサイズも変更されています。
フロントシングルなので良くあるプラ製のBB下ガイドは使われず、ダウンチューブからアウターケーブルが通されているのでワイヤーのコンディションも悪くなりづらいという工夫もなされています。
というように、語ればキリがないですが「ライトウェイ」ほど各パーツや構成がなぜこれなのかの答えをキッチリ説明できる自転車って少ないと思います。地味な出立に地味なブランドですがクロスバイクとしての完成度は120%!
ご購入いただきありがとうございました。きっと素敵な自転車生活の相棒になる事と思います。
シェファード以外にも魅力的なバイクがたくさんありますので、改めてラインナップをざっと眺めていただくとカッコよくてびっくりしますよ〜
当店blogをお読み頂いているような自転車エンスーの皆さま自身が新しい1台としてお迎え頂くことは稀かと思いますが、これから新たに「クロスバイク 欲しいんだけど」というご相談を身近な方から受けられた際に覚えておいて頂くとウケが良いかと思います。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ