本日のご依頼はEASTONのEA90SLXのリアホイールでスポークが真ん中から破断という事例。
エコーハブになる前のR4SLハブのモデルなので2013年までのモデルですね。
通常スポークは「消耗品」という扱いで、普通のJベントスポークであればハブフランジにひっかけられている首(英語だとエルボー)の部分が最も弱く、長期間の使用によって徐々に疲労していき飛んでしまうのが通例。
しかし今回は完組ホイールに代表される首の無いストレートタイプのスポーク。しかもスポークの中程から破断するという通常有り得ない症状なので原因を探ってみると…
有りました、破断したスポークの左右のスポークに僅かですが、どこかで引っ掛けたような傷です。
おそらく硬く荒れたもの(縁石などでしょうか)に当たって最も傷が入っていた今回のスポークが引っ張る力に負けて破断したようです。
ということで切れた1本だけでなく傷の入った隣り合う2本も合わせて交換することで今後の使用にも耐えるように提案させていただきました。
完組なのでEASTONから専用の補修用スポークを取り寄せて交換。
ドライブ側なのでシャフトは抜かずに交換できましたが、発売当時流行っていたレフト側ラジアル組なのでドライブ側がギリギリまで張られていたので周りのスポークは一旦全て緩めてから組み直しました。
ずれて凹んでいたリムテープも同時に交換。
完成〜
少し昔の完組ホイールもパーツの入手ができれば交換、修理でまだまだ利用できる場合がございます。スポークが切れていて使いたいけど使えないホイールをお持ちではありませんか?
是非一度ご相談くださいませ。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ