ホイールのウェイトバランスについて

今回は先日ご紹介したホイールの取り付け依頼記事にちらっと出したホイールのウェイトバランスについてのお問い合わせを頂いたので効果や作業内容など具体的にご紹介しようと思います。

自動車など高速で回転するホイールでは当たり前になっているホイールのウェイトバランスですがスポーツバイク界隈では追加オプションのような扱い。

リム重量がひどく偏っていると車輪が回転した際に振動が発生してしまいバイクのコントロールが難しくなり、滑らかな走行感が得られず、推進力のロスにもつながってしまいます。

ヒルクライムなど低い速度域やクラシックなローハイトリムでは影響が出にくいのですが、ライダーのレベルが上がり走行速度が速くなるほど影響は無視できなくなりますし、ロードバイクよりホイールの回転速度が増える小径車も影響が大きくなります。

放っておいてもスピードの出てしまう「下り坂が苦手」という方でも実はホイールが原因という可能性もあります。

セルフチェックの方法としてメンテナンススタンドに自転車を載せ、クランクを回すとウェイトバランスの取れていない車輪である場合、車体の振動を見ることができます。

そもそもなぜ車輪の重量に偏りががあるのかですが、アルミリムの場合はバルブの反対側の繋ぎ部分にピンやスリーブのジョイントが存在し、この部分だけ重量が偏って重くなります。

mavic JAPANのFBページより引用

カーボンリムの場合、カーボンシートの重なり部分のバラツキや製造時に内圧をかけるためのブラダーの残骸などの影響で重量の偏りが発生しています。

自転車のリムはどのような材質においても製造上このような制約があり、新品をそのまま普通に組んでもバランスが出ていることはありません。

さらに突き詰めると、バルブの重さやタイヤの繋ぎ部分やゴムの偏りによって重量バランスというのは取れていませんのでウェイトバランスをとる場合はタイヤやチューブ、サイコン用センサー、スプロケットなどを全て組み付けてから作業を行います。

チューブレスの場合液体であるシーラントが入っているとバランスが取れませんので注入前か交換時に作業を行う必要があります。

という事で実際に作業をしてみましょう。

ホイールを固定して一番重い場所を計り、反対側に釣り合う重りをセット。

最も軽い場所に測定用のカウンターウェイトを並べていきます
測定用錘

同等の重量のウェイトを切り出してリムに貼り付けて完成!!

ウェイトはブラックとシルバーを用意しています。

今回はフロント3g、リア5gのウエイトが必要となりました。

そんな訳でCYKICKSで行なっているホイールのウェイトバランス調整サービスですが今回は試験的に1ヶ月間CYKICKSのSTRAVAクラブメンバー限定で作業工賃半額のペア2,000円(税抜ウェイト代金別)にて承ります。

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本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ

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