今回ご依頼頂いたのは86年ごろのカンパニョーロのリム「EPSILON」と97年に登場した現在のカンパニョーロフリーの原型である9speedハブの組み合わせ。リム、ハブ、スポーク全てシルバーの王道な仕上がりになりました。
すでに1度組まれていた形跡があり、フロントハブはチタンシャフトですがリアシャフトはスチールなのでレコードとコーラスの組み合わせ。ここにたどり着くまでにどういうドラマがあったのでしょうか。
前回紹介しましたカンパニョーロの「VICTORY」とほぼ同時期のこのリムは一見ただのシルバーリムですがOXIDEという表面処理を行なっていますので約30年経った今も輝きが失われていません。
スポークは星のスターブライト段付きにて。
星のスターブライト段付きは他メーカーより若干首が長く、ニップル寸法も異なるのでいつも行なっているスポーク長計算に補正が必要だったりします。
バテットの切り替わりがわかりやすいので見た目のアクセントになっていて良いですね。
スポークテンションは平均でフロント110kgf、リアドライブ120kgf、リアレフト55kgf。9speedになったばかりのこのハブは寸法的に不利な条件が重なって、リアの左右差がおおきく出ていますね。
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