「E-BIKE」とはスポーツバイクに大容量バッテリーとアシストユニットを搭載したスポーツタイプのアシスト自転車の事。
100kmを超えるアシスト距離と高トルクモーターによって体力に自信のない方でも適度な負荷でサイクリングが楽しめるという新しいスポーツバイクのジャンルです。
CYKICKSでは2月にMERIDA eBIG.NINE 400の試乗車を新規導入したのですが、実際乗ってみたらどうなの!?乗って見なけりゃ分からない!という事で今回はロードバイクに混じってのツーリングレポートをご紹介いたします。
テストコースに選んだのは5月のツアーオブジャパンでもお馴染みの三重県いなべ市!(残念ながら今年は中止が決定してしまいましたが…)
今回は駐車場が解放されている藤原文化センターを拠点に、いなべ市北部ぐるっと一周するモデルコースを楽しんで来ました。
いなべ市は程よいアップダウンとステキな景色が拝める、非日常を楽しむのにぴったりな立地です。四方を高い山に囲まれており、さながらプチ長野のような雰囲気。コース的にビギナーにはちょっと大変そうなレイアウトですが、E-BIKEなら心配無用でした。
特に勾配のキツイ場所や向かい風など負荷の大きくなる場面でアシストが大活躍してくれますので、ロードバイクをはじめレベルの異なるライダーと同じ目線で走る事ができてしまいます。
ちなみに速度が出ている時や下り坂などではアシストが切れるので、全行程楽々!とはなりません。
軽いランニング程度の心地よい有酸素運動をし続けているような感じでしょうか。
アシストのおかげで軽量化や空気抵抗といったものを気にする必要もないのでウェアも普通のアウトドアやスポーツスタイルでOKなのも気楽でよかったです。
そしてお昼はニジマス釣りで有名な「フィッシング&カフェサンクチュアリ」にて!
E-BIKEであれば体力と気持ちに余裕ができるので、道中いろいろなところを巡れるのも嬉しいですね。
脚力によってはアシストの依存度が高くなり、電力消費は多くなりそうですが今回の約30kmのライドではバッテリー残量はひと目盛りも減っていませんでした。ワンデーツーリングレベルならバッテリー残量を気にする必要はなさそうです!
いなべ市は愛知県側から二ノ瀬峠を超えて自走ルートを組んでみるのも走りごたえがあって楽しいでしょう。
そしてE-BIKEであればそんなルートも体力を気にせず、峠を越えて美しい自然を楽しみ、観光する余裕すら生まれます。
一日中E-BIKEを使ってみて感じたのは、この遊び方は今までのサイクリングとは異なる新しいジャンルという事。運動習慣がなく体力に自信がなくてもロードツーリングを楽しみ、自分だけの冒険物語と健康を手に入れることが叶います。
今はまだ平均20万円前後という安くはない価格帯ですがユーザーが増え、量産されてプライスが落ち着いてくればあっという間に広まるでしょう。
CYKICKSでは今回のテストに使用したMERIDA eBIG.NINE 400を試乗車として設置している他、シマノユニットを搭載したMERIDA、MIYATAのE-BIKEの取り扱いをしております。
http://www.miyatabike.com/miyata/e-bike/
一足先に新しいスポーツバイクの新ジャンルで楽しんでみたい!という方は是非一度ご来店下さいませ。
さて、話は少し変わりますがE-BIKEだけでなくここ数年で登場した新しいサービスによって「自転車」の楽しみ方の幅がグーンと広がって来ているように感じます。
GPSナビゲーションで自分だけの走行ルートを試行錯誤したり、STRAVAで近くのサイクリストとコミュニケーションをとったり、ZWIFTで世界中の人とインドアトレーニングを楽しんだり。
世界は新型ウイルスによって大混乱の真っ只中。
どのように収束していくか誰にも検討つかない様子ですが、ウイルスに対する抵抗力を高めるための健康維持に適度な運動が欠かせない事は間違いありません。
サイクリングに関わる我々が出来ることは自転車の提供や整備だけではなく、上記のような素晴らしいサービスを自転車を趣味として遊んでいる人だけでなく、あらゆる人たちに広くご紹介、導入のお手伝いをする事なのではないかと思います。
ひとりでも多くの人が楽しみながら安全に健康を維持し、ウイルスに負けない新しい生活を送れるようお手伝いしていこうと思います。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ