今回ご依頼頂いたのはMAVICの名品「GP4」と迷品「571/2」ロードハブの組み合わせ。
フリーはHGでなく今はなき純正のMAVIC専用ボディ。
ロックリング回しも専用です。補修パーツを探すのが大変そうなので気楽には乗れないですね〜
現在はどこも採用していないフリー機構。FTS-LとID360の間の子みたいですね。潤滑油無しのスカスカ状態だったので爪にフリーオイルを挿しました。
さて、このハブが流通していた90年代、MAVICは世界初の電動変速機「ZAP」や無線電動「メカトロニック」などコンポーネントにも積極的に進出してきていましたが、レース現場での誤動作や浸水などに耐えられずコンポ事業はフェードアウト。
しばらくはブレーキなど評判の良かったものは残っていましたが「完組ホイール」という新しい試みのヒットもあって本業のホイール専業に戻って行きました。
「GP4」は現在のオープンプロTに繋がるアルミチューブラーリムの決定版とも言えるリムで耐久性、精度共に優れた定番モデルとして超ロングセラーでした。
80年〜当時リムは消耗品と言えるくらい軽く柔らかいものが多かった中、なかなか壊れないということでホビーレーサーに人気を博しており、今なおクラシックバイクを組むのにチョイスさたりしますね。モデル末期には100gほど重く、さらに丈夫になりましたがそれまでの400g台のロットがなくなる時にまとめ買いされた方も多いのでは?
今回は中期ごろのモデルなので405gでした。
スポークは定番のDTチャンピオンにて。リムが素直なので組むのが楽ですね!
CYKICKSではお持ち込みのパーツでのホイール組や修理などもお受けしております。
ご依頼やご相談はこちらまでどうぞ!
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ