ベッティーニ、ボーネンの2人の世界チャンピオンが駆った2000年代を代表する名車「VXRS」。
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その次世代モデルとしてエアロ化を果たした「RXRulteam」
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そのマイナーチェンジモデルとしてラインナップされていたのが今回お持ち込み頂いた「RXRSulteam」です。
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当時としてもなかなか攻めた形状でしたが、今見てもやはりそのラグワークやエッジは個性的でセクシー!
最新のバイクがしっくりこず、ずっと乗ってきた愛車をさらに自分好みにカスタムするぞ!という思い切りで再塗装含めた組みなおしのご依頼をお受けしました。
塗装を全て剥いでヌードカーボンにすることでコストダウンなどによって他社では採用される事が少なくなったクロスがむき出しの「いかにもTIME」な外観にお色直しすることに。
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ロゴのサイズやカラーも微調整して再塗装しました!
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TIMEのフレームの特徴はRTM工法と呼ばれる一時代を築いた独特な工法でつくられているところ。
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これは安全性能と快適性能を最も大きく評価して作られるTIMEのフレームづくりのキーとなるテクノロジーで、自動織り機を使いカーボン糸をチューブ状に編むことで繊維の切れ目を発生させず、万が一の破損時にもカーボン繊維がむき出しになりにくいという特徴があります。
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RTMは少人数でバラつきの少ない高品質なフレームを生産することが可能なのでTIMEのような少量生産に向いている工法とも言えます。
樹脂比率を下げづらいという特徴から軽量かつ高剛性フレームをRTM工法だけで作ることが難しく、近年のハイエンドバイク競争に絡んでくることは少なくなりました。
しかしそれでもお客様にとって十分満足な剛性や重量と判断され、TIMEの独特なフィーリングを優先し「永くお付き合いする」事を選び、改めてコストをかけて再塗装されるのも納得できます。
これだから自転車という乗り物は自由でおもしろくてやめられませんね!
コンポ組み替えでコンパクトクランクに変更したことでFメカ台座の位置がそのままでは合わなかったので台座を一段下げました。
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ハンドル、ステム、ホイールはすべてENVEのマットブラックで統一しオールブラックでありながら表情の違うブラックがロゴカラーのキャンディーブルーを引き立ててくれます。
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今回はカンパニョーロからシマノへの組み替えとなりましたが、シマノは5月からの値上げや、現在カウントダウン中のシマノ100周年記念サイトで発表されるであろう新型コンポによって今以上に新型の自転車とコンポの入手が難しそうな雰囲気です。
しかし先5年を見据えた時のスモールパーツの供給体制や今後登場するであろうパーツの互換性を考えれば新型を選ぶ事が正解だったりするのもまたひとつの現実。
今回のご依頼のようにフレーム再塗装で愛車を再び輝かせる事もできますし、新型コンポや最新車種への組み換えや乗り換えなどで未来に繋ぐこともできます。 CYKICKSではそんな色々なご希望に合わせてサイクルライフのお手伝いをさせていただいております。
ご相談などございましたらお気軽にどうぞ。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ