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今回ご依頼頂いたのは84年ごろの今はなきカンパニョーロの手組用リム「VICTORYcrono」と89年ごろのアテナハブの組み合わせ。
スポークはDTチャンピオン。
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不幸にも不動車となってしまったクラシックバイクのレストア用に用意した今回のホイール。コンポとハブを揃えてフルアテナ組を再現するべくこのチョイスとなりました。
VICTORYcronoはカンパリムの最初期の製品で、300g前後という軽い故の危うさはちょっと感じましたが、ハードアナダイズド仕上げ+ハトメも付いておりふつうに組めるギリギリといったバランスに仕上がっているのはさすがだなぁといった印象。
カンパのアルミリムはこの後HARDOX、OXYD、HPBコントロールなど様々な表面処理を行なって行きますが、2015年のプラズマ電解酸化処理(PEO)以降新しい製品は出ていません、DISCブレーキ化によってアルミリムのブレーキ面処理は必要なくなるのでこれで一旦決着しそうですね。
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組んでみるとやはりハブのガタが発生したので玉当たり調整をし直してから最終仕上げを行いました。
CYKICKSではお持ち込みのパーツでのホイール組や修理などもお受けしております。
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本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ