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シュワルベといえばキャンピングやツーリングで絶大な支持をもつ「マラソン」にはじまりMTBやミニベロではラインナップの豊富さから定番タイヤとして揺るぎない地位を獲得しています。
しかしながらロードタイヤのジャンルではなかなかシェアが取れない現状。それを打破すべく新生プロワンは性能面でのブラッシュアップと合わせてラインナップの多さとホイールのマッチングの面からアプローチしてきました!
最高グレードに置いたのはクリンチャーでもチューブラーでもなく近年シェアが伸びに伸びている「チューブレスレディ」。
従来のチューブレスと違いタイヤ内部に液体のシーラントを封入する事で機密性を高め、チューブが必要ないシステムです。とは言ってもクリンチャー仕様も用意されているのでクリンチャー派の方もご心配なく。
さらに外堀を埋める様にロードホイールで絶大なシェアをもつカンパニョーロの2WAY-FITに最適化されており、カンパニョーロ純正指定タイヤにもなっています。
ということで組み付けるのは最新のカンパニョーロBORA WTO 45!
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専用バルブを組み立てて…
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ポイっと取り付けて完成!赤い1マークが最新モデルの証です。
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コンパウンドはMTBタイヤで高評価なADDIXのマイナーチェンジバージョンを採用。これと合わせて新開発されたスープレスケーシングはチューブラーレベルの柔軟性とクリンチャーレベルの真円度を持ち、快適性はもちろんグリップ力、転がり抵抗、エアロダイナミクス、耐パンク性などタイヤに必要な全ての要素を向上させた夢のような性能を謳っています。
なによりタイヤが手で簡単に嵌りフロアポンプでビードが上がる素晴らしさは純正指定タイヤならでは!
4本も組み付ければ手が震えて1日仕事にならなくなったような時代と比べれば天国です。こんなに組み付けが簡単になるまでに自転車用のチューブレスシステムには紆余曲折がありました。
自動車用ではすでに70年ほど前から実用化されたチューブレスタイヤですが、自転車では車輪の構造やタイヤの質量の小ささから気密性の高い仕組みを作りにくく、99年にmavicとミシュランの共同開発によって発表されたMTB用のUST(ユニバーサルシステムチューブレス)からようやく歴史が動き出します。
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ロード用では2007年にIRCから国産初のロードチューブレスタイヤが、2009年にはカンパニョーロからクリンチャーと兼用の2way-fitシステムが発表されたりとMTBから遅れる事10年でロード用チューブレスも活発に開発されるようになってきました。
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しかし初期のロードチューブレスは気密性を高めるためタイトに作られていたため取り付けや取り外しが難しく一般的には浸透していきませんでした。
その流れをひっくり返したのが一昨年発売されたMAVICのロードUST。
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綿密に設計されたリムやビードの硬さまでコントロールされた専用タイヤと相まって革命的な作業性の良さを発揮しセールスも伸び、ようやくチューブレスのメリットが一般に広く知られるようになりました。
という事で今後はタイヤとホイールのマッチングを最適化したチューブレスレディタイプがさらに増えていくのではないでしょうか。
昨年からデリバリーが始まったオランダのSCOPEもこのプロワンを純正タイヤとして推奨しています。
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タイヤ選択肢の減少はデメリットに見えますが、組み付け性を気にせず安心して選べるタイヤ&ホイールシステムの普及はロード用ホイールの最先端として目が離せなくなってきています。
CYKICKSではお持ち込みのタイヤ取り付けやホイール交換などもお受けしております。
費用は1本1,000円〜。シーラントの充填など作業に不安がある工程もご説明しながら対応可能ですのでお気軽にお問い合わせくださいませ。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ