東洋フレームROAD-2ご注文いただきました

フレームオーダーを頂いた東洋フレームのROAD-2を納車させていただきました。650cサイズのホイールを採用したXSサイズですので先日紹介したアレックスのR450リムのホイールはこのバイクのもの。

650c規格を採用したおかげで小柄ながらホリゾンタルのシルエットとサドル高640mmでもキッチリとハンドル落差の出るジオメトリを実現しました。マスプロではかなわない「車輪の径」という設計上の制約を取り払った理想のオーダー車です。ヘッドもインテグラルタイプとし、トップチューブとダウンチューブのスキマがしっかりできているのも美しい!

ヘッドアングル71度、シートアングル74.5度、リアセンター395mmでトップ長495mmというジオメトリーは700cのなんちゃって最小サイズでは実現不可能な寸法。一般的なツーリング、サイクリングの用途であれば高性能カーボンホイールを履きたいがためのムリヤリ設計の700cロードに乗るよりよっぽどロードレーサーらしいバイクとの一体感を感じることができます。

BBシェルやハンガーのフェイシング、タッピングなどももちろん行っております。

シマノR7000シリーズでは待望の160mmクランクが用意されたので即採用!ここ最近はショート(というかこれが適正)クランクが良いとされはじめましたね。

素敵な新しい相棒のお手伝いが出来ました。これからのサイクリングライフ存分に楽しんで下さいね!

さて、ここからはちょっとした感想など。このバイクを組み立てるにあたり東洋フレームをはじめシマノ、日東、三ヶ島などの製品を触って改めて気づいたのはストレス無く組み立ての進む素晴らしさ。「ものづくり」で強くなった「日本製」のパワーを感じることができました。

時代の流れが速い昨今、このバイクのようにほとんどの部品を日本製で賄うことができるのもいつまででしょうか。

手に入れようと思えば簡単に80点以上のそこそこの製品を見つけられる時代ですが、今回の東洋フレームをはじめYONEX、GOKISO、日泉、CDJなど、そこまでするかという限りなく100点を求めたスペシャルな日本企画品、日本製品を探求して行くのも自転車エンスージアストへの第一歩。

世界の最先端で開発を続ける多くの海外ブランドの猛烈なアピールに忘れられがちですが、ちょっと落ち着いて足元にある日本メーカーの製品達を見直す事で新しい幸せの扉が開く事になるかもしれません。

今回ご紹介した東洋フレームではピュアロードだけなくCX、MTB、E-bike、クルーザー、キッズなど多種、多様なバイクも生産しています。

グラファイトデザイン製カーボンチューブと東洋フレームオリジナルのカイセイ製クロモリの「HYBRID-ROAD」や今年からラインナップに加わったモノコックと見間違うほどの美しいフィレット仕上げの「TITANIUM ROADRACER」などのスペシャルなものも魅力的です。

しかし、どのグレードのものでも同等の寸法、精度検査を通ったフレームを生産しているというのが東洋フレームの考える「日本製」である事の意味のひとつです。粗悪な量産品ではジオメトリ表が存在するだけで全てのバイクにおいて実行されていない製品も実は流通しているようです。

その他にも沢山の想いをもって、年々難しくなる日本製自転車を生産し我々に届けてくれる価値はなにごとにも代え難いものだと思います。

最後は東洋フレームさんのPVを一本。

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

名古屋市東区 スポーツバイク販売、修理専門店
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