TIME FLUIDITY×EDS組立ご依頼頂きました

本日はTIMEのFLUIDITYのフレームをお持ち込み頂き、部品の調達と組立をさせて頂きましたのでそのご紹介です。

FLUIDITYはロングライド、グランフォンド向けに開発されたモデル。

TIMEのお家芸であるRTM工法を活かし、柔軟性に富んだフレーム「VRS FLUIDITY」として2012年に登場。この2013年モデルから独立したモデルとしてラインナップされ、約10年間販売が続いた息の長いモデルネームでした。

デビューの頃は他社が重量剛性比を競争したりエアロ化が注目されている最中で、競技色の強かったTIMEとしてはホビーライダーの速さには快適性が必要であるという着眼点があったのでしょう。

中期にはチューンドマスダンパーを搭載したアクティブフォークモデル~後期にはワイドタイヤに対応したdiscブレーキモデルにまで進化してゆきました。

今回はこの魔法の絨毯をひょんなことから入手できたお得意様から「最新のリムブレーキコンポを導入して甦らせるプロジェクト」のご依頼を受け、お手伝いをさせて頂きました。

FLUIDITYが機械式外装変速のリムブレーキフレームですので選んだのは話題の無線コンポWHEELTOP社のEDS TXシステム!

SRAMやCAMPAGNOLOと同じ完全無線変速方式ですがバッテリーは取り外し不可の力技プロダクト!

WHEELTOP社は中国のメーカーですが、間に日本を代表する自転車メーカーであるホダカさん(コーダブルームやNESTなどなど)が入って日本国内販路の整理と日本向けマニュアル、保証対応などサービスの充実を担ってくれているため直販などと比べて断然安心してご紹介することができます。

カーボンブラックのメカメカしい出立。

EDSにはレバーとメカのみの用意しかありませんのでブレーキはまだまだ入手できるシマノのBR-R8100です。

フォーク付属のフロントの沈頭ナットが固着しており、全く回らず大変なサルベージでしたが新しいボルトをご用意して無事取り付け。ご自身がファーストオーナーでないフレームですので経緯は?ですがこういうこともありますよね。

EDSの変速調整は独自アプリから行う形式でクセが強めの調整方法です。

7s~13sまで調整可能なので仕方ありませんが、他社の電動タイプのコンポを組んでいると設定が細かすぎて逆に難しく感じます。

DIYなどで初めて組む方のほうが素直に受け入れられるのかな?

クランクはコチラも中国製でありながらヒット製品となっているMagene PES-P505 スパイダー型パワーメーター

R8000アルテグラのチェンリングを選んで変速性能も確保しつつインストールさせて頂きました

人気の秘密はなんと言っても価格…だけではなく、シマノBB互換の24mmシャフトとPCD110、4アームのチェンリング互換性。さらにスパイダー型であることで左右バランスも見れて言うことなしの優等生なところ。今まで4iiiiのシェアだったところを奪っているような感じですね。

安定した人気で現在は欠品中、次回便は9月以降のようです。

足回りはアルミホイールのベンチマーク、カンパニョーロのZONDAに TIMEと同郷の仏HUTCHINSON社待望の最新作BLACKBIRDをチョイスしました。

ホイールは乗りっぱなしだったという事でハブのオーバーホールも同時に行っています。カンパハブは本当に堅牢でメンテがしやすくて最高ですね。

ステムはワンバイエスのスージーステム、ハンドルは丸ハンドルのリクエストを頂いたので往年の丸形状がまだリリースされているリッチーのWCSにて。丸ハンは下からのアクセスが良いのでブレーキレバーの握りやすさが段違いです。

サドルは惜しくも廃業してしまったアスチュートのスカイライン3.0をお持ち込み。メーカー末期のレアモデルかと思いますがテストサドルをどうにかこうにか入手できたようで、こだわりのチョイスです。

一見フラットなのに収まりが良いとの評判でアスチュートはその快適さから多くの人に支持されていたような記憶があります。もし状態が良いものが手に入るならば是非お試し頂きたい逸品です。

今までLOOKをメインバイクとして乗られていたお客様でしたので双璧を成すTIMEの評価が気になるところ!感想是非お待ちしております。

FLUIDITYはTIME社の存続をかけた会社の組織変革を挟んだことも影響してか2021年モデルを最後に現在はラインナップから落ちてしまっているのですが、昨今のトレンドやTIMEの得意な領域からして同じコンセプトのバイクが将来的にまた登場することになるのではと思っていますが、その運命はいかに⁉︎

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

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