国内には2017年ごろから入ってきたアメリカのバイクブランド。ハイレンジのカーボン製フルサスバイクをメインに開発しており、PV含めweb露出がかなりリッチなイメージで推しているいわゆるメゾンブランド的な立ち位置でしょうか?
アメリカ国内で組立を行い直販している新しい販売スタイルですが、ここ日本では販売代理店であるyurisさんを通し、ショップで組み立てるという一般的な流通形態になっています。
イメージだけでなく、それを裏付ける機能的な部分でもEVILは手を抜きません、全てに共通しているリアショックのリンク部はEVILオリジナルの「デルタリンクシステム」
フルサスバイクの心臓部であるリンクデザインの中でも登場以来数多く採用されてきたDWリンク(PIVOT、IBIS、TURNERなどなど)を開発したDave Weagle 氏がプロデュースするこの新システムはストローク初動でペダリングロスを抑え、中間でよく動きストローク後半で硬くなっていくレートに微調整された最新のデザイン。いまとなっては各社採用するトラニオンマウントのユニットを活かしたコンパクトさとストロークを両立しています。
さらに「フリップチップ」という仕掛けでリンクアームをひっくり返す事でBB位置を上下することができ、X-lowモードでハードなダウンヒルにも対応!
※リアサスのシステムを詳細に横断した解説としてはこちらを。フルサスMTBに興味があって時間が余って暇な時に参考にしてみて下さい bikereader The ultimate guide to mountain bike rear suspension systems
そんなEVILのなかでもひときわパワフルなインサージェントLSを今回ご注文いただきました。
パークライド特化型ということで振り回しやすい、マレットor275仕様が推奨されているこのバイクはEVIL最大のリアトラベルである168mmのグラビティバイク。流行り?のダウンカントリーバイクとは正反対の性質で、ダブルクラウンフォークを入れてリンクをX-LOWモードに入れれば1日中ハードなライディングOKなヘヴィな1台です。
ホイールはお持ち込みでしたがインサージェントはリア157㎜のスーパーブースト規格、これに合わせて現在使っていたホイールからハブを変更する必要があったのでインダストリーナインのMOUNTAIN Hydra Classic DH150/157 6bolt HUB 28Hをお取り寄せ。
もとがオレンジだったのでバイクフレームと合わせるためにブラックに、リムのデカールも剥いでステルス風にしました。やはりHYDRAの690ノッチ/エンゲージメント角0.52度!?の音は一度聴いたらやめられない官能的な響きです。
フォークは180mmのRSリリックにて。標準が170mmだったのでロッドを変更してフレームの推奨値である180mmへ。
ブレーキはマグラの鍛造モノブロック4ピストンキャリパーMT7pro
ローターは重量増となりますが耐久性を追求したE-bike レディな2ピース構造のMDR-Pローターの203mm
ドロッパーはEVILとも親交の深いBIKE YORKのレギュラーモデルDIVINEにて。フルストロークで内部のオイル側エアがリリースされる機構でドロッパーポストの弱点であるエア噛みを防いでくれる頼もしい1本です。自分でも欲しい!
考えうる最高のパーツチョイスでCYKICKS史上最も邪悪な悪魔が完成となりました。極上のパークライド楽しんでくださいませ!
MTB界の悪魔と新しい契約をご希望の方がいましたらお声がけくださいませ。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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