チネリは1948年創業のイタリアンブランド。
1952年創業のコルナゴ、53年創業のピナレロやデローザよりもひと世代前に誕生した老舗ではありますが、チネリは古いながらも自転車用のクロモリパイプなどのフレーム材料を製造するコロンバス社を親としている事で挑戦的な自転車や製品を生み出している個性的なブランドです。
ブランドの出発点はプロレーサーであったチネリ氏が起こしたメーカーではあったものの1970年代末にコロンバス社の一員に。
その後チネリ氏から正式にブランドを引き継いだコロンバス社の代表コロンボ氏は独自色強めの戦略を採っていきます。
その最も代表的な作品は(自転車用品を作品と呼んでも違和感がないのがチネリ)ニューヨーク近代美術館にも所蔵される「レーザー」。
さまざまなバリエーションが作成されましたがこのバイクがチネリの方向性を決定づけました。
そのほかにも究極的に美しい「1Aステム」や世界初の樹脂サドル「ウニカ」、ノーズアートが飾れる独特なシルエットの「アルターステム」、爆発的にヒットしたアタッチメント式のミニエアロバー「スピナッチ」、カーボン製品を作るようになり産み出されたのはステム一体型ハンドルの先駆けである「RAM」シリーズなどなど、業界随一の個性的な製品は見ていて飽きません。
しかし、レース機材としてのロードバイク以外にも日常で使用する自転車にも「アイデア」が必要であるという姿勢を大切にし、自転車界に新しい景色を見せてくれるアイテムを提案し続けています。
以前からブートレッグと呼ばれるサブブランドがありましたが、2007年ごろから起きたfixedブームに注目し、そのストリート文化を牽引したアメリカのfixedグループ兼SHOP「MASH」とのパートナーシップを結ぶ事でロードバイク以外のラインナップ拡充が始まりました。
前置きがながーーーくなりましたが、今回はそんなチネリのアーバンバイクの自信作「TUTTO」をご注文頂きましたのでご紹介致します。
TUTTOはイタリア語で「全て」の意。
一台でさまざまなニーズに対応できるように生まれたTUTTOは珍しいカンチブレーキ台座のついたシングルスピードフレームです。
メインコンポはホワイトインダストリーズで統一。
リムはHplusSONのAT25をチョイスして手組みにて。ブレーキトラックもブラックで締まりますね!
ベストセラーのENOフリーは36ノッチでかかりの良さと合わせて奏でる音色がクセになる加速感です。
そしてブレーキは懐かしのBR-M950 XTRのパラレルリンク式Vブレーキを今まで乗っていたバイクから移植。
タイヤはチャオヤンの定番グラベルタイヤ、フライングダイヤモンドの35Cをチョイス。
価格も優しく、バリエーションも多いですが大手タイヤメーカーの製造を担ってるだけあって品質ラインはしっかりキープできているオススメの1本です。
TUTTOは137,500円で最低限のパーツが付いた完成車仕様もあるのですが、今回は乗らずに死蔵してしまっていたパーツ達を移植しつつ、フレーム組する事で妥協せず、毎日の移動を美味しく楽しめるスペシャルな1台を組んで頂きました。
ご注文ありがとうございました。
チネリも例に漏れず納期が長くなっていますにで気になる方は来季のラインナップが発表されましたら即ご予約をオススメいたします!
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
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