先日サーヴェロのS5Discを納車させていただきました。
ロードバイクをデザインするブランドに箔がつく出来事の筆頭といえばグランツールでの優勝に勝るものはありません。
そして2000年以降のツールを制したブランドとしてはピナレロ、スペシャライズド、BMC、TREKそしてサーベロの5ブランドだけ。
サーヴェロはその中でも飛び抜けて若いメーカーで、95年にフルカーボントラックフレームのワンオフ製作からスタートしたカナダを拠点とする北米ブランド。
プロロードチームへの機材供給は2002年のCSCよりはじまりサーヴェロテストチーム、ガーミンシャープ、MTNキュベカ、ディメンションデータ、そして今年2020年のサンウェブまで約20年レース現場の最前線で戦っているまさにカーボン時代の申し子とも言えるような存在。
現在は標準となっているスタック&リーチの概念でフレーム設計を行い始めたのも同社が初だったと記憶しています。
一昨年リリースしたこの新型S5はサーヴェロの代名詞とも言えるエアロロード「Sシリーズ」を次世代標準規格であるDISCブレーキシステムに最適化した渾身の1台。
奇抜なステムデザインに目がいくバイクですが、ヘッドチューブをフォークコラムの一部とするデザインや各サイズ専用のプロポーションを持つことでメインフレーム、ホイールとの一体感を高め、トレール値を整えるといった細かな配慮が見られる正統派。
そのためロードバイクとしての扱いやすさやポジションの微調整を犠牲にしないアイデア満載で、組み立てながら関心しっぱなしのつくりの細かさ。
アイデアスケッチが製造側の理由で捻じ曲げられず、可能な限り最高のカタチを具現化しているような印象で、創業者がエンジニアという色が濃くでているんだろうなと感じます。
スルーアクスルはサーベロと同じグループのフォーカスも採用するRATシステム。ひとひねりでホイールが着脱ができるのでクイック式と遜色ないスピードを実現。
アクスルに上下マークが付いているのも配慮があって嬉しい。
クランクはサーベロとともに2008ツールを制した仲のローター。
楕円のピーク位置を微調整できるOPCが従来品よりさらに細かくなったDMタイプのクランク「アルデュー」のパワーメーター内臓タイプ2inpowerにて。
高速での平地巡行性能を伸ばすためにホイールは純正完成車にも採用されているDT SwissのトップモデルARC1400 48 DISC。
極め付けはプーリーをCDJのV3+フルセラミックゲージに換装。
新型S5は現在考えうる最高の性能を持つDISCブレーキ専用ロード。
このようなオーナー様と開発陣の自転車愛をこれでもかと感じる素晴らしい1台を手がけさせていただける事に感謝です。
CYKICKSはサーベロ国内正規ディーラー登録しておりますので新車はもちろん、旧車の修理ご相談などお気軽にお問い合わせ下さい。
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本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック横山ヨーイチ
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