現代のロードレーサーを語る上で絶対に外せないトップブランドであるピナレロ。
今回はそのピナレロの最新フラッグシップ「DOGMA F12」の組み立てご依頼を頂きましたのでご紹介します。
チームイネオスのデビューと合わせて2019シーズンで実践投入された同機。
チームのフィロソフィーである「マージナルゲイン」を実現するため可能な限りのアドバンテージ追求した、今考えられるロードレーサーの最適解がカタチとなっています。
ピナレロの特徴として製品ラインナップを見るとわかる通りなのですが、エアロやライトウェイト、エンデュランスといった特定の項目に振り切ったようなセールス目的の多角化はしていません。
ロードレーサーのあるべき姿である「どんなコースでも1台で万能に戦える事」をフラッグシップのF12にフルコミットした上で垂直的に各モデルが展開されていますのでバイクのチョイスはしやすいですね。
それでは実車を見ていきましょう。
アッセンブルしたのはカンパニョーロのスーパーレコードEPS V3モデル。正式対応ではないのでV3インターフェイスはガーミンマウント下に設置で対応しました。
F12専用の「タロンウルトラ」インテグレーテッドハンドルバーステムを使いケーブルをステムに内蔵していますのでスッキリとした外観。
ケーブル内蔵のため大径化したヘッドチューブとそれに合わせて前後方向の厚みも再調整することで前作と比べてボリュームアップしているにもかかわらず全ての風向きで空気抵抗を減らしています。
今回組み立てたリムブレーキ版はFシリーズとしては初のダイレクトマウント式となりブレーキ力の最大化を狙っています。
正式にタイヤサイズも28C対応となりフレームの剛性アップに対してエアボリュームで対応することもできるようになっているのも注目ポイントです。
今回オーダー頂いたお客様はパーツのチョイスやカラーへのこだわりも熱く、特にピナレロからピナレロへの乗り換えということでブランドへの信頼と愛を感じました。
いろいろなお客様の話をおききしていてもピナレロは特に浮気が少ない印象。「いつかはピナレロ」そんな言葉が示す通り一度乗ってしまうと離れられない、まさに正妻にふさわしい力があるブランドですね。
皆様にもそんなこだわりを持った愛車がある事と思いますが、改めて新車を納めさせていただく時はその熱量を隣で感じることができて嬉しく思っております。
本日はここまで、ありがとうございました。
スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ
おまけ
先日スプリングカラーコレクションとしてF12に限定の3色が発表されました、全てブルーを基調にしたカラーですがどれも絶妙な色味がのった上質な配色です。
DOGMAだから許される佇まいはついつい涎が流れてしまいそうですね。
https://www.riogrande.co.jp/news/node/73915
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