ピナレロPARIS オーバーホールと再塗装承りました。

先日発表されたピナレロの2021年モデル。完全新規のエアロエンデュランスロードとして復活したパリですが、元祖は遡ること約20年前…

7003T6アルミにフルカーボンのARIAフォークを搭載したミドルグレードとしてラインナップされていたモデルです。

カタログ写真がmavicのメカトロニックなのも時代を感じますね〜

ピナレロアイコンとなるONDAフォークが登場する直前の貴重なクラシックピナレロ!

当時はカタログのトップにずらっとフォークが並んでいましたね

しかしこの時期のパリは塗装とデカールが弱く、肝心のピナレロロゴが完全に剥がれてしまう傾向が…

お預かりした状態。
よく見かける症状です。

ということで今回はオーバーホールと同時進行で欠損したフレームデカール復活と再塗装のご依頼頂きましたのでご紹介いたします。

いろいろと再塗装アイデアが出ましたが、あまり色数を使わずかつ本来の塗装の雰囲気、ロゴデザインを残す方向でデザインを起こしてみました。

イメージは昨年名古屋に降り立った英国のシルバースピットファイア。

現行フォント変更するのは版権的にNGということだったのでフォントは元のままに。若干位置とサイズを調整して作成しました!

お預かりから数ヶ月…ようやく完成!

コンポーネントは9Sのデュラエース7700シリーズ。アルミフレームの地の色を活かしてリアバックはブラックのグラデーションに!

STIレバーの動作も良好、ラバーフードも生きているので保管状態が良かったようです。

バーテープは現行のMOSTのスーパーライト

ニードルベアリングをつかったオクタリンクBBは今でもケイリンで現役なほど優れた設計。

ホイールも同時にオーバーホールを行い、リム面磨きとチューブラータイヤ張り替えでリフレッシュ。

思い入れのあるオールドフレームも再塗装で心機一転、新しい人生を歩むことができるのもスポーツバイクの面白いところです。

再塗装、リフレッシュのご依頼、ご相談はお問い合わせよりどうぞ!

眠っている一台をキャンバスに、自分だけのデザインを描いてみては?ヒントに別の乗り物などを参考にするとまとまりやすいですよ〜!

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ