手組ホイールのご依頼いただきました。

本日はフォルモサのオリジナルカーボンリムとホワイトインダストリーズのCLDハブの組み合わせでのホイール組のご紹介です。

フォルモサはリーズナブルに様々なカスタムパーツをラインナップしているユリスさんのオリジナルブランド。当店では取り扱いがありませんのでお持ち込みいただきました。

その中から今回はXC用のリムをチョイスしてグラベル向けに転用。

DISC仕様ですのでカーボンリムのデメリットである熱への弱さも関係ありません。

アルミリムと違いカーボンリムは同じ重量でも変形が少なく強度が高く、振動減衰が早いという特徴がありますので今回は軽量化という側面だけでなくどちらかというとチューブレスとの相性と丈夫さ、修理のしやすさ、快適性を狙ったもの。

ハブはハンドメイドinUSAのホワイトインダストリーズのCLD。

ホワイトは1978年創業のアメリカ最古に近いパーツメーカー。

この時代に創業した多くのパーツメーカーが廃業、買収をされるなかで今も創業者一家を中心とした16人の従業員によりひとつひとつ少量生産される「生産者の顔が見えるメーカー」です。

本国サイトには従業員のプロフィールが公開されているほどオープン!

そして生き残ってこれた理由は過度な事業拡大をせず、時代の流れに合わせた高品質パーツをサイクリストに提供し続けてきたこと。

現在の主力となるハブ、クランクが登場するまでは裾バンドの製造やスプロケットの歯をチェーンリングに変換するスパイダーなどを作ったりしていましたし、2010年当時のブームに合わせてシングルフリーホイールやエキセントリックカセットハブの製造など市場に必要とされているものを吸い上げ、形にする力に優れていると感じます。

https://www.whiteind.com/about-us/where-we-started/

直近ではナローワイドに対応したチェーンリングやダイレクトマウント方式のクランクなどが登場しています。

そんなホワイトの看板商品となるCLDハブはシマノセンターロックに対応したディスクハブ。

ペアで8万円overのハイクラス製品ですが耐久性、仕上り、バリエーション、寸法など満足度は抜群です!自分のSSMTBで使っているホイールもホワイトのENOハブ×Double Doubleコグの組み合わせだったりします。

今回のスポークはとりあえず前後32本のDTコンペティションブラック、アルミニップルにて。走行感によって今後変更するかものたたき台としてこちらでチョイスさせていただきました。カーボンリムとアルミニップルの相性的に水分があると腐食反応が出やすいので長期で運用するのであればニップルワッシャーを併用するのがベターですね。

ということで完成!合計重量はフロント687g、リア847gの1534gに仕上がりました。

多スポークで組まれたホイールの丈夫さというのは目に見えにくい性能のひとつ。

MTBやツーリング、グラベルにはこの視点が重要でもあります。

手組ホイールのメリットはライダーの用途や予算に合わせた組立ですが、こういう完組ではなかなか実現できないベクトルの高性能化も手組のメリットですね。

あと最近、ご依頼いただいたお客様への記録用に手組ホイールオーダー用紙なるものを用意しましたので必要であればお声がけくださいませ~

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ

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