アレックスモールトン AM speed組立致しました。

お客様から熱烈にリクエストいただき英国が誇る芸術作品「アレックスモールトン」のお城製AM speedを組立作業いたしました。ありがとうございます。

憧れのお城製モールトン。

数ある自転車のなかでも異質の存在感を誇り、デザイナーや建築家などものづくりにかかわる生業の方にもファンが多い印象のアレックスモールトン。実物の存在感はやはり凄まじく、見る人の心を掴むディテールとシルエットは世代を超えて語り継がれている唯一無二の自転車です。

存在感あるトラス構造。
リアバックはローバーミニにも採用されるラバーコーン 製サスペンション

ネジ切りBBなのでフェイシングして組み付け開始。カンパニョーロBBは表面処理が薄いので工具で削れないようにマスキングしながら組み付けなど

いくつかの重点箇所の修正と加工をしつつ慎重に組み上げていきました。特にモールトンのアイコンでもあるラバーコーンのリアサスユニットは組立の最終工程でネジを立てて固定しますので特別苦労しました。

ドリルで下穴開け
モールトン以外では目にしないいじり留めT10トルクスなどが使われております

今回のオーダーはすでに現役引退をしサブバイクになっていた初代DOGMAから10 speedレコードを移植して贅沢な一台にしています。移植できない足回りはこだわりのANDOZA HAWK B2にIRC製のモールトン純正高性能タイヤにて。

フロントサスのリンクもマイナーチェンジして見た目がスッキリしていますね!

モールトン専用?ともいえる HAWK B2はカーボナイズドアルミリムでブレーキ性能と耐摩耗性をアップ、見た目もブラックで引き締まるのでレーシングの香りが漂います。

専用クロモリステムも取り付けに苦労しますがモールトンらしさを引き出すには必須のアイテム。

標準のネジが長すぎたのでカット。そんなバカな〜

バーテープもオーストラリア産の本革をつかい、ついつい素手で握りたくなるほどのしっとりとした風合いが長く使うほどに馴染んできます。

気持ちいいほどの瑞々しさ!

数ある自転車のなかでも異色の存在感を誇るモールトン。シトロエンのハイドロサスペンションのような雲の上を滑るしなやかな乗り味をもち、競争する事は20世紀に置いてきた、落ち着いた大人のための趣味自転車です。

新しい喜びの相棒として、素晴らしい一台を納めさせて頂きました。

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ