ホイールの整備をお受けしました。

今回もいくつかホイールの整備依頼をお受けしましたのでご紹介いたします。まずはMAVICのコスミックカーボンSLの点検整備から。

コスミックカーボンSL

しばらく整備無しでレースや練習などに酷使したホイールでしたのでハブの分解点検とオイルアップ、振れ取りなどのフルコースを。

コスミックカーボンSLは52mmのディープリムホイールでありながらブレーキ面はアルミなので雨にも強くシュー交換も必要なし。カーボン部分がいわゆるカウル製法なので同ハイトのホイールよりも軽く快適で扱いやすく、トライアスロンなどに人気のホイールでした。

でした、というのは2020で廃版となってしまったのでちょっと残念ですね。最終的にはワイドリム化していたので現行のバイクにもマッチする唯一無二のカウルリムホイールとなっています、お持ちの方は大切になさって下さい!

ブレーキ面の掃除。ビフォー
アフター
ハブの清掃、オイルアップを行いました。
FTS-Lに対応したmavic専用オイル
リムテープも今回は新しいものに交換しました

フレやセンターズレはほとんどなく、優秀な耐久性は一流メーカーならではです。ブレーキ面掃除に最も時間がかかりました。

続いては全体点検でお預かりしたフォーカスMARSの純正ホイールの点検整備のご依頼です。

オリジナルハブにDTのR522リムの組み合わせのいわゆる完成車純正ホイール。こちらもシクロクロスレースや通勤などヘビーユースの割に長期間ノーメンテで心配、ということで分解してみると…

錆!
チェーン落ちによるスポーク破損!

などなど長期間メンテしてないだけのことはある状態になっていましたのでそれぞれ修理いたしました。錆はベアリングまで侵しておらず回転はスムーズでした。フリーも洗浄、グリスアップしております。

スポーク張り替え〜

リムテープも幅が足りず変形していたのでシマノ製に交換。

狭い!よくこれでパンクせずに乗れていましたね〜
ぴったりフィット!

ブレーキローターの厚みもシマノ規定の1.5ミリをきっていたので新しいものに交換。

今回のケースのように長期間乗りっぱなしのバイク整備依頼でご相談いただいた多くの方が気づかずにホイールに問題を抱えている事がございます。

ホイールのコンディションはご自身でなかなかチェックしづらいですが、実はリムとスポーク、ニップルなどは自転車の中では「消耗品」に位置付けられるパーツですので破損や消耗は避けてとおれません。

さらにハブは「bicycle」の語源とも言える「二つの車輪」のまさに心臓部。ベアリングの玉当たり調整やグリスアップ、フリー機構のメンテナンスは定期的に必須となる部分ですので形式に応じて正しく整備をしていないと、いくら高価なホイールでも真価を発揮することができないばかりか大きく寿命を縮めることにもなってしまいます。

ヘビーユースの自覚が有り、定期メンテナンスをされたことのない方は是非1度ご相談くださいませ。

本日はここまで、ありがとうございました。

スポーツバイクメカニック 横山ヨーイチ